母の癌を治す

今癌で不安な人達やご家族に、何か伝えられる事があるかもしれないと思い、書きはじめました。

ヘモグロビン

そろそろ退院かと思ったら赤血球の数値が悪く、つまり貧血気味、微熱もありこのままだと退院出来ないとのこと。輸血をするか迷った様だがこのまま様子見となった。管はやっとキレイな色になった。N先生は"やはり癌の影響で出血している。このまま抗ガン剤等の治療をしないなら、赤血球が落ちる度に輸血する事になる。介護保険への加入もして訪問看護師をつけた方がよいでしょう"といっていた。ヘモグロビンを上げるにはどの様な食事をとればよいのか、要は鉄分。鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ほうれん草等の非ヘム鉄は鉄分はあっても吸収されにくいもの、レバー等のヘム鉄は吸収されやすいものである。しかし動物性タンパクはとりたくない、そこでみつけたのがハマグリ、しじみ、アサリ等の貝だ。大豆もよいらしいがまだ固形の食事になっていないのでとれない。私は椎茸の出汁をベースに貝たちをグツグツし、味噌汁を作ってもっていった。久々に体重を測ったら以前より少し増えていた。点滴で太ったのか便秘だからかはわからないが2週間で3日程しか食事がとれていないので又痩せたんじゃないかとヒヤヒヤしていたので、少し安心した。便秘はよくないが。胆汁袋をつけたまま退院する事になったのでお風呂に入る時の管の防水の仕方等教わった。主に父の仕事になりそうなので父に練習でやってもらった。胆汁袋をぶら下げたままの退院になりそうなので、胆汁バッグを作った。管がついている生活はとても不便だと思うが、取り外して退院しても又詰まる可能性があり、その度に開腹手術をするよりはずっと良いと思う。胆管がつまり胆汁が胃にあがり胃痙攣を起こし吐く。こうなっては肝臓の数値も悪くなり中々退院出来ないとわかった。管をつけていれば、胆管が詰まった時は胆汁袋に流れ出すので腹痛や吐き気等感じないまま病院に向かい処置してもらえるので、退院も早いだろうし結果母が辛い思いをしなくて済むと思った。

そして11月4日、遂に母は退院した。